128 第1 蛇の章 7、賤しい人

128 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Yo ve parakulaṃ gantvā, bhutvāna [sutvā ca (syā. ka.)] sucibhojanaṃ;

Āgataṃ nappaṭipūjeti, taṃ jaññā vasalo iti.

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他人の家に行っては美食をもてなされながら、客として来た時には、返礼としてもてなさない人、—かれを賤しい人であると知れ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 128

返礼としてのもてなしとは、当然として経済力などの差もあり同等のものをあらわすものではない。

53 第4章 花にちなんで

53 4. Pupphavaggo Dhammapadapāḷi

Yathāpi puppharāsimhā, kayirā mālāguṇe bahū;

Evaṃ jātena maccena, kattabbaṃ kusalaṃ bahuṃ.

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うず高い花を集めて多くの華鬘(はなかざり)をつくるように、人として生まれまた死ぬべきであるならば、多くの善いことをなせ。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第4章 花にちなんで   53

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。せっかく生まれてきたのだから善いことをして気持ちよく死んで行けということだとおもう。

127 第1 蛇の章 7、賤しい人

127 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Yo katvā pāpakaṃ kammaṃ, mā maṃ jaññāti icchati [vibha. 894 passitabbaṃ];

Yo paṭicchannakammanto, taṃ jaññā vasalo iti.

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悪事を行なっておきながら、『誰もわたしのしたことを知らないように』と望み、隠し事をする人、—かれを賤しい人であると知れ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 127

自分は知っているのであるから、そのことが自分自身を痛めつけるだろう。

52 第4章 花にちなんで

52 4. Pupphavaggo Dhammapadapāḷi

Yathāpi ruciraṃ pupphaṃ, vaṇṇavantaṃ sugandhakaṃ [sagandhakaṃ (sī. syā. kaṃ. pī.)];

Evaṃ subhāsitā vācā, saphalā hoti kubbato [sakubbato (sī. pī.), pakubbato (sī. aṭṭha.), sukubbato (syā. kaṃ.)].

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うるわしく、あでやかに咲く花で、しかも香りのあるものがあるように、善く説かれたことばも、それを実行する人には、実(みの)りが有る。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第4章 花にちなんで   52

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。51の詩句の対になっている。実行することの大切さを語る。

126 第1 蛇の章 7、賤しい人

126 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Yo atthaṃ pucchito santo, anatthamanusāsati;

Paṭicchannena manteti, taṃ jaññā vasalo iti.

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相手の利益となることを問われたのに不利益を教え、隠し事をして語る人、—かれを賤しい人であると知れ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 126

世の中に不実は多い。真実を語ろうとすれば、真実に生きなければならない。そうでないと、自分の事として受け止めきれず、辻褄を合わせることが多い。単に他人を批判する口実になってしまう。

125 第1 蛇の章 7、賤しい人

125 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Yo mātaraṃ pitaraṃ vā, bhātaraṃ bhaginiṃ sasuṃ;

Hanti roseti vācāya, taṃ jaññā vasalo iti.

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母・父・兄弟・姉妹或いは義母を打ち、またはことばで罵(ののし)る人、—かれを賤しい人であると知れ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 125

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

51 第4章 花にちなんで

51 4. Pupphavaggo Dhammapadapāḷi

Yathāpi ruciraṃ pupphaṃ, vaṇṇavantaṃ agandhakaṃ;

Evaṃ subhāsitā vācā, aphalā hoti akubbato.

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うるわしく、あでやかに咲く花でも、香りのないものがあるように、善く説かれたことばでも、それを実行しない人には実(みの)りがない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第4章 花にちなんで   51

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。Yathā(副詞)~の如くに、~の如し、Yathā pi ~ evaṃ ~の如くその如くに、rucira (形容詞) 光輝ある、すばらしい、うつくしい ruciraṃ 名詞の格に連動?、puppha (中性名詞)花 pupph-aṃ (中性名詞、単数)主格「~は」、「~が」又は対格「~を」、「~に」とりあえずここまで。

124 第1 蛇の章 7、賤しい人

124 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Yo mātaraṃ pitaraṃ vā, jiṇṇakaṃ gatayobbanaṃ;

Pahu santo na bharati, taṃ jaññā vasalo iti.

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己れは財豊(ゆた)かであるのに、年老いて衰えた母や父を養わない人、—かれを賤しい人であると知れ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 124

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。扶養の問題は昔からあったようだ。年老いて、または年老いずとも死んでいく事は生まれたものの宿命である。人は自分が一番かわいくて大切である。それは生きとし生けるものすべてのそれぞれの思いである。他者を大切にすることは自己を大切にするという事である。まして有縁のともがらならなおさらである。

123 第1 蛇の章 7、賤しい人

123 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Yo ñātīnaṃ sakhīnaṃ vā, dāresu paṭidissati;

Sāhasā [sahasā (sī. syā.)] sampiyena vā, taṃ jaññā vasalo iti.

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或いは暴力を用い、或るは相愛して、親族または友人の妻と交(まじ)わる人、—かれを賤しい人であると知れ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 123

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の訳注によると、相愛して―sampiyena. 男も女も両者ともに愛情を以て、の意(tehi tesaṃ dārehi patthiyamāno sayañ ca patthiyamāno, ubhayasinehavasenāpi ti vuttaṃ hoti.Pj.p.179)。親族・・・の― ñātīnaṃ(=saṃbandhinaṃ.Pj.p.179).友人の sakhānaṃ(=vayassakānaṃ.Pj.).  交わる―patidissati. 不法な逸脱した交際をする、という意味であるとされる。