44 第4章 花にちなんで

44 4. Pupphavaggo Dhammapadapāḷi

Ko imaṃ [komaṃ (ka.)] pathaviṃ vicessati [vijessati (sī. syā. pī.)], yamalokañca imaṃ sadevakaṃ;

Ko dhammapadaṃ sudesitaṃ, kusalo pupphamiva pacessati [pupphamivappacessati (ka.)].

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

だれがこの大地を征服するであろうか?だれが閻魔(えんま)の世界と神々とともなるこの世界とを征服するであろうか?わざに巧みな人が花を摘(つむ)むように、善く説かれた真理のことばを摘み集めるのはだれであろうか?

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第4章 花にちなんで   44

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の訳注によると、花―Pupphavagga. この一章には、花にちなんだ詩が集めてある。漢訳『法句経』では『華香品』となっているが、これらの詩が花や香りに言及しているからである。大地―paṭhavi. 訳注には「個人存在」(attabhāva)のことを意味するという。しかし必ずしもそのように解する要はないであろうとされる。

103 第1 蛇の章 6、破滅

103 1.Uragavaggo 6. Parābhavasuttaṃ

‘‘Iti hetaṃ vijānāma, chaṭṭhamo so parābhavo;

Sattamaṃ bhagavā brūhi, kiṃ parābhavato mukhaṃ’’.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

「よくわかりました。おっしゃるとおりです。これが第六の破滅です。先生!第七のものを説いてください。破滅への門は何ですか?」

104 第1 蛇の章 6、破滅

104 1.Uragavaggo 6. Parābhavasuttaṃ

‘‘Jātitthaddho dhanatthaddho, gottatthaddho ca yo naro;

Saññātiṃ atimaññeti, taṃ parābhavato mukhaṃ’’.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

「血統(けっとう)を誇り、財産を誇り、また氏姓を誇っていて、しかも己(おの)が親戚(しんせき)を軽蔑(けいべつ)する人がいる。―これは破滅への門である。」

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、破滅 103-104

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の訳注によると、血統—jāti. 「生れ」、さらに「階級」の意味がある。また「族」の意味に用いられることもある。氏姓―gotti(=Skrt. gotra).「氏姓」「種姓」と訳され得る。

当時の結婚は、同じ階級間で行うことが一般であるが必ずしも守られていなかったのでこのようなことがおこるという。