240 第18章 汚れ

240 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

Ayasāva malaṃ samuṭṭhitaṃ [samuṭṭhāya (ka.)], tatuṭṭhāya [taduṭṭhāya (sī. syā. pī.)] tameva khādati;

Evaṃ atidhonacārinaṃ, sāni kammāni [sakakammāni (sī. pī.)] nayanti duggatiṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

鉄から起った錆(さび)が、それから起ったのに、鉄自身を損なうように、悪をなしたならば、自分の業が罪を犯した人を悪いところ(地獄)にみちびく。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 240

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

317 第2 小なる章

319 2. Cūḷavaggo 8. Nāvāsuttaṃ

Tadaṭṭhikatvāna nisamma dhīro, dhammānudhammaṃ paṭipajjamāno;

Viññū vibhāvī nipuṇo ca hoti, yo tādisaṃ bhajati appamatto.

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思慮ある人は、そのことを理解し傾聴して、理法にしたがった教えを順次に実践し、このような人に親しんで怠ることがないならば、識者・弁(わきま)え知る人・聡明なる者となる。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      8、船  317

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

316 第2 小なる章

318 2. Cūḷavaggo 8. Nāvāsuttaṃ

Yasmā hi dhammaṃ puriso vijaññā, indaṃva naṃ devatā pūjayeyya;

So pūjito tasmi pasannacitto, bahussuto pātukaroti dhammaṃ.

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ひとがもしも他人から習って理法を知るならば、その人を敬うことは、あたかも神々がインドラ神(帝釈天)を敬うがごとくになすべきである。学識の深いその(師)は、尊敬されれば、その人に対して心からよろこんで、真理を顕示(けんじ)する。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      8、船  316

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。この「船」の部分について、中村先生の参照された訳注によれば、別名法経(Dhamma・sutta)ともいうとされる。

239 第18章 汚れ

239 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

Anupubbena medhāvī, thokaṃ thokaṃ khaṇe khaṇe;

Kammāro rajatasseva, niddhame malamattano.

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聡明な人は順次に少しずつ、一刹那ごとに、おのが汚(けが)れを除くべし、—鍛治工が銀の汚れを除くように。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 239

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

散文 第2 小なる章 7 バラモンに

散文 2. Cūḷavaggo 7. Brāhmaṇadhammikasuttaṃ

Evaṃ vutte, te brāhmaṇamahāsālā bhagavantaṃ etadavocuṃ – ‘‘abhikkantaṃ, bho gotama…pe. … upāsake no bhavaṃ gotamo dhāretu ajjatagge pāṇupete saraṇaṃ gate’’ti.

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このように説かれたときに、大富豪であるバラモンたちは、師にいった、「すばらしいことです!ゴータマ(ブッダ)さま。すばらしいことです!ゴータマさま。あたかも倒れた者を起すように、覆(おお)われているものを開くように、方角に迷った者に道を示すように、あるは『眼ある人々は色やかたちを見るであろう』といって暗闇(くらやみ)の中で灯火をかかげるように、ゴータマさまは種々のしかたで理法を明らかにされた。ここで、われらはゴータマさまに帰依(きえ)したてまつる。また真理と修行僧のつどいに帰依したてまつる。ゴータマさまはわれらを在俗信者として、受け入れてください。今日から命の続く限り帰依いたします。」

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      7、バラモンにふさわしいこと  散文

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。The Pāḷi Tipiṭakaにおいては定型的な讃嘆の文が省略されていると思われる。中村先生の訳注によると、この終りの散文は「蛇の章」の第4「田を耕すバーラドヴァージャ」の終わりの一部と似ているとされる。

Atha kho kasibhāradvājo brāhmaṇo saṃviggo lomahaṭṭhajāto yena bhagavā tenupasaṅkami; upasaṅkamitvā bhagavato pādesu sirasā nipatitvā bhagavantaṃ etadavoca – ‘‘abhikkantaṃ, bho gotama, abhikkantaṃ , bho gotama! Seyyathāpi, bho gotama, nikkujjitaṃ vā ukkujjeyya, paṭicchannaṃ vā vivareyya, mūḷhassa vā maggaṃ ācikkheyya, andhakāre vā telapajjotaṃ dhāreyya, cakkhumanto rūpāni dakkhantīti [dakkhintīti (sī. syā. kaṃ. pī.)]; evamevaṃ bhotā gotamena anekapariyāyena dhammo pakāsito. Esāhaṃ bhavantaṃ gotamaṃ saraṇaṃ gacchāmi dhammañca bhikkhusaṅghañca, labheyyāhaṃ bhoto gotamassa santike pabbajjaṃ, labheyyaṃ upasampada’’nti.

そのとき田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは恐れおののいて、身の毛がよだち、師(ブッダ)のもとに近づいた。そうして師の両足に頭を伏せて、礼拝してから、師にいった。―「すばらしいことです。覆(おお)われたものを開くように、方向に迷った者に道を示すように、あるいは『眼ある人々は色やかたちを見るであろう』といって暗闇(くらやみ)の中で灯火をかかげるように、ゴータマさまは種々のしかたで真理を明らかにされました。故にわたくしはここにゴータマさまに帰依(きえ)します。また真理と修行者のつどいに帰依します。わたくしはゴータマさまのもとで出家し、完全な戒律(具足戒(ぐそくかい))を受けましょう。」

散文7 第1 蛇の章 4、田を耕す、バーラドヴァージャ

https://zenlearnings.com/2019/04/30/散文7-第1-蛇の章%e3%80%804、田を耕す、バーラドヴァージ/

Brāhmaṇadhammikasuttaṃ sattamaṃ niṭṭhitaṃ.

7、バラモンにふさわしいことがおわる。

238 第18章 汚れ

238 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

So karohi dīpamattano, khippaṃ vāyama paṇḍito bhava;

Niddhantamalo anaṅgaṇo, na punaṃ jātijaraṃ [na puna jātijaraṃ (sī. syā.), na puna jātijjaraṃ (ka.)] upehisi.

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だから、自己のよりどころをつくれ。すみやかに努めよ。賢明であれ。汚(けが)れをはらい、罪過(つみとが)がなければ、汝はもはや生と老いとに近づかないであろう。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 238

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

315 第2 小なる章

317 2. Cūḷavaggo 7. Brāhmaṇadhammikasuttaṃ

‘‘Khattiyā brahmabandhū ca, ye caññe gottarakkhitā;

Jātivādaṃ niraṃkatvā [nirākatvā (?) yathā anirākatajjhānoti], kāmānaṃ vasamanvagu’’nti.

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王族も、梵天(ぼんてん)の親族(バラモン)も、並びに種姓(の制度)によって守られている他の人々も、生まれを誇る論議を捨てて、欲望に支配されるに至った、と。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      7、バラモンにふさわしいこと  315

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

314 第2 小なる章

316 2. Cūḷavaggo 7. Brāhmaṇadhammikasuttaṃ

‘‘Evaṃ dhamme viyāpanne, vibhinnā suddavessikā;

Puthū vibhinnā khattiyā, patiṃ bhariyāvamaññatha.

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このように法が廃(すた)れたときに、隷民(シュードラ)と庶民(ヴァイシャ)との両者が分裂し、また諸々の王族がひろく分裂して仲たがいし、妻はその夫を蔑(さげす)むようになった。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      7、バラモンにふさわしいこと  314

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

237 第18章 汚れ

237 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

Upanītavayo ca dānisi, sampayātosi yamassa santike;

Vāso [vāsopi ca (bahūsu)] te natthi antarā, pātheyyampi ca te na vijjati.

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汝の生涯は終りに近づいた。汝は、閻魔(えんま)王の近くにおもむいた。汝には、みちすがら休らう宿もなく、旅の資糧(かて)も存在しない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 237

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。