40 第3章 心

40 3. Cittavaggo Dhammapadapāḷi

Kumbhūpamaṃ kāyamimaṃ viditvā, nagarūpamaṃ cittamidaṃ ṭhapetvā;

Yodhetha māraṃ paññāvudhena, jitañca rakkhe anivesano siyā.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

この身体は水瓶のように脆(もろ)いものだと知って、この心を城廓のように(堅固に)安立して、知慧の武器をもって、悪魔と戦え、克(か)ち得たものを守れ。―しかもそれに執著することなく。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第3章 心   40

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。身体の脆弱性、人間はどんなきっかけていつ死ぬか分からない。心を保てという。いつ死ぬか分からないになぜ心を保つのだろうか。一つは修行をしようと心に決めた人や修行はしたいがまだ時間があると迷っている人への勧めである。二つ目は、ひとりでも多くの人が心が安定し落ち着くことによって、その人がは死んでゆくが、残された人に対する波紋がより小さいからである。知る人が幸せに死んでゆけば、その後も生きる者は勇気づけられるのである。

93 第1 蛇の章 6、破滅

93 1.Uragavaggo 6. Parābhavasuttaṃ

‘‘Iti hetaṃ vijānāma, paṭhamo so parābhavo;

Dutiyaṃ bhagavā brūhi, kiṃ parābhavato mukhaṃ’’.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

「よくわかりました。おっしゃるとおりです。これが第一の破滅です。先生!第二のものを説いてください。破滅への門は何ですか?」

94 第1 蛇の章 6、破滅

94 1.Uragavaggo 6. Parābhavasuttaṃ

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

「悪い人々を愛し、善(よ)い人々を愛することなく、悪人のならいを楽しむ。これは破滅への門である。」

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、破滅 93-94

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の訳注によると、先生―bhagavā. 呼びかけである(主格ではない。主格ならば次の語がbrūhi とはならぬ。)インドでは弟子は、師に対してこの呼びかけを用いる。愛することなく―na kurute piyaṃ. ここのpiyaṃ は複数形対格である。楽しむ―roceti(=piheti pattheti.Pj.p.169).とされる。

人は自分が一番かわいい、一番大切である。他の生き物それぞれも、自分が一番かわいいし大切である。よって、一番大切な自分がそうありたくないことを、他の生き物に押し付けてはならない。これを思う事が悪い思いであり、これを伝えることが悪口であり、これを行うことが悪い行いである。