48 第4章 花にちなんで

48 4. Pupphavaggo Dhammapadapāḷi

Pupphāni heva pacinantaṃ, byāsattamanasaṃ naraṃ;

Atittaññeva kāmesu, antako kurute vasaṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

花を摘(つ)むのに夢中になっている人が、未だ望みを果たさないうちに、死神がかれを征服する。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第4章 花にちなんで   48

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の訳注によると、花を摘む―五欲の対象―atittaṃ yeva kā mesu. パーリ語以前の原始経典では「欲望に満足する」kāmehi tappati というふうに「満足する」tṛpという動詞は具格(instrumental)をとっていたが、パーリ語に直されるときに具格を支配したこともあったが、この場合のように位格(locative)に改められることもあったとされる。

117 第1 蛇の章 7、賤しい人

117 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Ekajaṃ vā dvijaṃ [dijaṃ (pī.)] vāpi, yodha pāṇaṃ vihiṃsati;

Yassa pāṇe dayā natthi, taṃ jaññā vasalo iti.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

一度生まれるもの(胎生)でも、二度生まれるもの(卵生)でも、この世で生きものを害し、生きものに対するあわれみのない人、—かれを賤しい人であると知れ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 117

自分が害されることがないように他の生き物を害することなかれという。