330 第2 小なる章

332 2. Cūḷavaggo 9. Kiṃsīlasuttaṃ

‘‘Dhamme ca ye ariyapavedite ratā,

Anuttarā te vacasā manasā kammunā ca;

Te santisoraccasamādhisaṇṭhitā,

Sutassa paññāya ca sāramajjhagū’’ti.

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聖者の説きたもうた真理を喜んでいる人々は、ことばでも、こころでも、行いでも、最上である。かれらは平安と柔和と瞑想(めいそう)とのうちに安立し、学識と智慧との真理に達したのである。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      9、いかなる戒(いまし)めを  330

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

Kiṃsīlasuttaṃ navamaṃ niṭṭhitaṃ.

9、いかなる戒(いまし)めをが終わる。

329 第2 小なる章

331 2. Cūḷavaggo 9. Kiṃsīlasuttaṃ

‘‘Viññātasārāni subhāsitāni, sutañca viññātasamādhisāraṃ;

Na tassa paññā ca sutañca vaḍḍhati, yo sāhaso hoti naro pamatto.

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みごとに説かれたことばは、聞いてそれを理解すれば、精となる。聞きかつ知ったことは、精神の安定を修すると、精になる。人が性急であってふらついているならば、かれには智慧も学識も増大することがない。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      9、いかなる戒(いまし)めを  329

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の訳注によると、精となる―sāra.註は、目的(意羲)が成就するという意味に解しているようであるとされる。

251 第18章 汚れ

251 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

Natthi rāgasamo aggi, natthi dosasamo gaho;

Natthi mohasamaṃ jālaṃ, natthi taṇhāsamā nadī.

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情欲にひとしい火は存在しない。不利な骰(さい)の目を投げたとしても、怒りにひとしい不運は存在しない。迷妄にひとしい網は存在しない。妄執にひとしい河は存在しない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 251

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

250 第18章 汚れ

250 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

Yassa cetaṃ samucchinnaṃ, mūlaghaccaṃ [mūlaghacchaṃ (ka.)] samūhataṃ;

Sa ve divā vā rattiṃ vā, samādhimadhigacchati.

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もしもひとがこの(不満の思い)を絶ち、根だやしにしたならば、かれは昼も夜も心のやすらぎを得る。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 250

不満の思いは次から次へとわき起こる。これを留めることなく、思いが生まれたことを確認して川にながそう。

328 第2 小なる章

330 2. Cūḷavaggo 9. Kiṃsīlasuttaṃ

‘‘Hassaṃ jappaṃ paridevaṃ padosaṃ, māyākataṃ kuhanaṃ giddhi mānaṃ;

Sārambhaṃ kakkasaṃ kasāvañca mucchaṃ [sārambha kakkassa kasāva mucchaṃ (syā. pī.)], hitvā care vītamado ṭhitatto.

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笑い、だじゃれ、悲泣(ひきゆう)、嫌悪(けんお)、いつわり、詐欺(さぎ)、貪欲(どんよく)、高慢、激昂(げきこう)、粗暴なことば、汚濁(おだく)、耽溺(たんでき)をすてて、驕(おご)りを除去し、しっかりとした態度で行え。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      9、いかなる戒(いまし)めを  328

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

327 第2 小なる章

329 2. Cūḷavaggo 9. Kiṃsīlasuttaṃ

‘‘Dhammārāmo dhammarato, dhamme ṭhito dhammavinicchayaññū;

Nevācare dhammasandosavādaṃ, tacchehi nīyetha subhāsitehi.

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真理を楽しみ、真理を喜び、真理に安住し、真理の定(さだ)めを知り、真理をそこなうことばを口にするな。みごとに説かれた真実にもとづいて暮せ。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      9、いかなる戒(いまし)めを  327

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

249 第18章 汚れ

249 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

Dadāti ve yathāsaddhaṃ, yathāpasādanaṃ [yattha pasādanaṃ (katthaci)] jano;

Tattha yo maṅku bhavati [tattha ce maṃku yo hoti (sī.), tattha yo maṅkuto hoti (syā.)], paresaṃ pānabhojane;

Na so divā vā rattiṃ vā, samādhimadhigacchati.

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ひとは、信ずるところにしたがって、きよき喜びにしたがって、ほどこしをなす。だから、他人のくれた食物や飲料に満足しない人は、昼も夜も心のやすらぎを得ない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 249

物質についての心の制御は出家者でも難しいときく。

248 第18章 汚れ

248 18. Malavaggo  Dhammapadapāḷi

Evaṃ bho purisa jānāhi, pāpadhammā asaññatā;

Mā taṃ lobho adhammo ca, ciraṃ dukkhāya randhayuṃ.

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人よ。このように知れ、—慎みがないのは悪いことである。―貪りと不正とのゆえに汝がながく苦しみを受けることがないように。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第18章  汚れ 248

因果応報というのであろうか。

326 第2 小なる章

328 2. Cūḷavaggo 9. Kiṃsīlasuttaṃ

‘‘Kālena gacche garūnaṃ sakāsaṃ, thambhaṃ niraṃkatvā [nirākatvā (?) ni + ā + kara + tvā] nivātavutti;

Atthaṃ dhammaṃ saṃyamaṃ brahmacariyaṃ, anussare ceva samācare ca.

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強情(ごうじょう)をなくし謙虚(けんきょ)な態度で、時に応じて師のもとに行け。ものごとと真理と自制と清らかな行いとを心に憶(おも)い、かつ実行せよ。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      9、いかなる戒(いまし)めを  326

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

325 第2 小なる章

327 2. Cūḷavaggo 9. Kiṃsīlasuttaṃ

‘‘Vuḍḍhāpacāyī anusūyako siyā, kālaññū [kālaññu (sī. syā.)] cassa garūnaṃ [garūnaṃ (sī.)] dassanāya;

Dhammiṃ kathaṃ erayitaṃ khaṇaññū, suṇeyya sakkacca subhāsitāni.

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長上を敬い、嫉(ねた)むな。諸々の師に見(まみ)えるのに適当な時を知り、法に関する話を聞くのに正しい時機を知れ。みごとに説かれたことを謹(つつし)んで聞け。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      9、いかなる戒(いまし)めを  325

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。