166 第1 蛇の章 9、雪山に住む者

168 1.Uragavaggo 9. Hemavatasuttaṃ

‘‘Sīhaṃvekacaraṃ nāgaṃ, kāmesu anapekkhinaṃ;

Upasaṅkamma pucchāma, maccupāsappamocanaṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

諸々の欲望をかえりみることなく、あたかも獅子(しし)のように象のように独(ひと)り行くかれに近づいて、われらは尋(たず)ねよう、—死の縛(いまし)めから解(と)き放たれる道を。」

ブッダのことば 中村元 訳 岩波文庫 第1 蛇の章 9、雪山に住む者 166

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

93 第7章 真人

93 7. Arahantavaggo Dhammapadapāḷi

Yassāsavā parikkhīṇā, āhāre ca anissito;

Suññato animitto ca, vimokkho yassa gocaro;

Ākāse va sakuntānaṃ, padaṃ tassa durannayaṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

その人の汚(けが)れは消え失せ、食物をむさぼらず、その人の解脱(げだつ)の境地は空(くう)にして無相であるならば、かれの足跡は知り難い。—空飛ぶ鳥の迹の知りがたいように。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第7章 真人  93

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。足跡とは何であろう。

165 第1 蛇の章 9、雪山に住む者

167 1.Uragavaggo 9. Hemavatasuttaṃ

‘‘Eṇijaṅghaṃ kisaṃ vīraṃ [dhīraṃ (syā.)], appāhāraṃ alolupaṃ;

Muniṃ vanasmiṃ jhāyantaṃ, ehi passāma gotamaṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

(雪山に住む者という神霊がいった)、「かの聖者は、羚羊(かもしか)のような脛(すね)があり、痩(や)せ細(ほそ)って、聡明(そうめい)であり、小食で、貪(むさぼ)ることなく、森の中でし静かに瞑想(めいそう)している、来たれ、われらはゴータマ(ブッダ)に見(まみ)えよう」

ブッダのことば 中村元 訳 岩波文庫 第1 蛇の章 9、雪山に住む者 165

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

92 第7章 真人

92 7. Arahantavaggo Dhammapadapāḷi

Yesaṃ sannicayo natthi, ye pariññātabhojanā;

Suññato animitto ca, vimokkho yesaṃ gocaro;

Ākāse va sakuntānaṃ [sakuṇānaṃ (ka.)], gati tesaṃ durannayā.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

財を蓄えることなく、食物についてその本性を知り、その人々の解脱(げだつ)の境地は空(くう)にして無相であるならば、かれの行く道(=足跡)は知り難い。—空飛ぶ鳥の迹が知りがたいように。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第7章 真人  92

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。空という表現がでてきた。

164 第1 蛇の章 9、雪山に住む者

166 1.Uragavaggo 9. Hemavatasuttaṃ

‘‘Sampannaṃ munino cittaṃ, kammunā byappathena ca;

Vijjācaraṇasampannaṃ, handa passāma gotamaṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

(七岳という神霊がいった)、「聖者の心は行動とことばとをよく具現している。さあ、われらは明知と行いとを完全に具えているブッダに見(まみ)えよう。」

ブッダのことば 中村元 訳 岩波文庫 第1 蛇の章 9、雪山に住む者 164

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

令和元年7月14日 参禅

慈悲の瞑想をおこなう。次にボディスキャンを行う。寺院の外では、声の仏法僧やカラス、うぐいすなどが啼いている。経行(歩行禅)のあと、片手のなる音について考察する。そのころ屋外では雨が地面に強く打ち付ける。雨は何かにぶつからないと音を立てない。相互依存の縁起について考える。地面も他から力がかからないと音をたてない。難しく言うと空であるが、空を体験するよう試みたが体験するには至らない。

91 第7章 真人

91 7. Arahantavaggo Dhammapadapāḷi

Uyyuñjanti satīmanto, na nikete ramanti te;

Haṃsāva pallalaṃ hitvā, okamokaṃ jahanti te.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

こころをとどめている人々は努めはげむ。かれらは住居を楽しまない。白鳥が池を立ち去るように、かれらはあの家、この家を捨てる。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第7章 真人  91

中村先生の訳注によると、住居であるとともに執着であるという。

163b 第1 蛇の章 9、雪山に住む者

165 1.Uragavaggo 9. Hemavatasuttaṃ

‘‘Sampannaṃ munino cittaṃ, kammunā byappathena ca;

Vijjācaraṇasampannaṃ, dhammato anumodasi’’.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

「聖者の心は行動とことばとをよく具現している。明知と行いとを完全に具えているかれに、そなたが随喜(ずいき)するのは当然である。」

ブッダのことば 中村元 訳 岩波文庫 第1 蛇の章 9、雪山に住む者 163b

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

163a 第1 蛇の章 9、雪山に住む者

164 1.Uragavaggo 9. Hemavatasuttaṃ

‘‘Sampannaṃ munino cittaṃ, kammunā byappathena ca;

Vijjācaraṇasampannaṃ, dhammato naṃ pasaṃsati’’.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

(雪山に住む者という神霊がいった)、「聖者の心は行動とことばとをよく具現している。明知と行いとを完全に具えているかれを汝(なんじ)が讃嘆(さんたん)するのは、当然である。」

ブッダのことば 中村元 訳 岩波文庫 第1 蛇の章 9、雪山に住む者 163a

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。テキスト間で附番の相違が始まる。

90 第7章 真人

90 7. Arahantavaggo Dhammapadapāḷi

Gataddhino visokassa, vippamuttassa sabbadhi;

Sabbaganthappahīnassa, pariḷāho na vijjati.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

すでに(人生の)旅路を終え、憂いをはなれ、あらゆることがらにくつろいで、あらゆる束縛の絆(きずな)をのがれた人には、悩みは存在しない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第7章 真人  90

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。