144 第1 蛇の章 8、慈しみ

144 1.Uragavaggo 8. Mettasuttaṃ

Santussako ca subharo ca, appakicco ca sallahukavutti;

Santindriyo ca nipako ca, appagabbho kulesvananugiddho.

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足(た)ることを知り、わずかの食物で暮し、雑務少く、生活もまた簡素であり、諸々の感官が静まり、聡明で、高ぶることなく、諸々の(ひとの)家で貪(むさぼ)ることがない。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 8、慈しみ 144

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

70 第5章 愚かな人

70 5.Bālavaggo Dhammapadapāḷi

Māse māse kusaggena, bālo bhuñjeyya bhojanaṃ;

Na so saṅkhātadhammānaṃ [saṅkhatadhammānaṃ (sī. pī. ka.)], kalaṃ agghati soḷasiṃ.

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愚かな者は、たとい毎月(苦行者の風習にならって)一月に一度だけ茅原の端(はし)につけて(極少量の)食物を摂(と)るようなことをしても、(その功徳は)真理をわきまえた人々の十六分の一にも及ばない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第5章 愚かな人  70

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。いくらか功徳があるということで。

143 第1 蛇の章 8、慈しみ

143 1.Uragavaggo 8. Mettasuttaṃ

Karaṇīyamatthakusalena, yanta santaṃ padaṃ abhisamecca;

Sakko ujū ca suhujū [sūjū (sī.)] ca, sūvaco cassa mudu anatimānī

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究極の理想に通じた人が、この平安の境地に達してなすべきことは、次のとおりである。能力あり、直く、正しく、ことばやさしく、柔和(にゅうわ)で、思い上がることのない者であらねばならぬ。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 8、慈しみ 143

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。対社会、対人的な対応についての教えがある。自分のこころの状態は安定し、平安の境地にあるのでこのように接することができる。

散文4 第1 蛇の章 7、賤しい人

散文4 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

Evaṃ vutte, aggikabhāradvājo brāhmaṇo bhagavantaṃ etadavoca – ‘‘abhikkantaṃ, bho gotama…pe… upāsakaṃ maṃ bhavaṃ gotamo dhāretu ajjatagge pāṇupetaṃ saraṇaṃ gata’’nti.

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このように説かれたときに、火に事(つか)えるバラモン・バーラドヴァージャは、師にいった、「すばらしいことです。」ゴータマ(ブッダ)さま。あたかも倒れた者を起すように、覆われたものを開くように、方角に迷った者に道を示すように、あるいは『眼ある人々は色を見るであろう』といって暗夜に灯火をかかげるように、ゴータマさまは種々のしかたで法を明らかにされました。ですから、わたくしは、ゴータマさまに帰依(きえ)したてまつる。また真理と修行僧のつどいに帰依したてまつる。ゴータマさまは、わたくしを在俗信者(ざいぞくしんじゃ)として受け入れてください。今日以降命の続く限り帰依いたします。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 散文4

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

Vasalasuttaṃ sattamaṃ niṭṭhitaṃ.

賤しい人の章を終わる。

142 第1 蛇の章 7、賤しい人

142 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Na jaccā vasalo hoti, na jaccā hoti brāhmaṇo;

Kammunā vasalo hoti, kammunā hoti brāhmaṇo’’ti.

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生まれによって賤しい人となるのではない。生まれによってバラモンとなるのでもない。行為によって賤しい人ともなり、行為によってバラモンともなる。」

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 142

生まれつきの階級というものを否定するという面がある。また地位による上下についても否定しているのかと思う。

69 第5章 愚かな人

69 5.Bālavaggo Dhammapadapāḷi

Madhuvā [madhuṃ vā (dī. ni. ṭīkā 1)] maññati bālo, yāva pāpaṃ na paccati;

Yadā ca paccati pāpaṃ, bālo [atha bālo (sī. syā.) atha (?)] dukkhaṃ nigacchati.

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愚かな者は、悪いことを行なっても、その報(むく)いの現われないあいだは、それを蜜のように思いなす。しかしその罪の報いの現われたときには、苦悩を受ける。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第5章 愚かな人  69

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

141 第1 蛇の章 7、賤しい人

141 1.Uragavaggo 7. Vasalasuttaṃ

‘‘Diṭṭheva dhamme gārayhā, samparāye ca duggati;

Na ne jāti nivāreti, duggatyā [duggaccā (sī. syā. kaṃ. pī.)] garahāya vā.

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そうすれば、現世においては非難せられ、来世においては悪いところに生まれる。(身分の高い)生れも、かれが悪いところに生まれまた非難されるのを防ぐことはできない。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫 第1 蛇の章 6、賤しい人 141

仏教では再生を否定しない。輪廻転生をする魂といったものは否定する。無我ないし非我という。再生とは先生の教えた歌を生徒が歌うようなものだともいう。この詩句をバラモンとの問答なので相手の理解しやすいように表現したという事も出来る。

68 第5章 愚かな人

68 5.Bālavaggo Dhammapadapāḷi

Tañca kammaṃ kataṃ sādhu, yaṃ katvā nānutappati;

Yassa patīto sumano, vipākaṃ paṭisevati.

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もしも或る行為をしたのちに、それを後悔しないで、嬉しく喜んで、その報(むく)いを受けるならば、その行為をしたことは善い。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村元 訳   岩波文庫   真理のことば  第5章 愚かな人  68

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。