いはく、仏法を住持せし諸祖ならびに諸仏、ともに自受用三昧(じじゆようざんまい)に端坐依行(えぎやう)するを、その開悟のまさしきみちとせり、西天東地(さいてんとうち)、さとりをえし人、その風(ふう)にしたがへり。これ、師資ひそかに妙術を正伝し、真訣を稟持(ひんぢ)せしによりてなり。
正法眼蔵(1) 道元 著 水野弥穂子 校注 岩波文庫
テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。 以下は管理者の解釈である。「それは、仏法を保ったそれぞれの祖師が、同じように自分のものとして使用する坐禅による修行を、悟りを得るための正しい方法としている事であり、天竺唐土において、悟りを得た人はその方法に寄ったのである。これは、師匠から弟子へと正しい方法を伝え、本当の方法を保ち伝えたからにほかならない。