229 第17章 怒り

229 17. Kodhavaggo Dhammapadapāḷi

Yaṃ ce viññū pasaṃsanti, anuvicca suve suve;

Acchiddavuttiṃ [acchinnavuttiṃ (ka.)] medhāviṃ, paññāsīlasamāhitaṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

もしも心ある人が日に日に考察して「この人は賢明であり、行ないに欠点が無く、知慧と徳行とを身にそなえている」といって称賛するならば、

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第17章  怒り 229

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

309 第2 小なる章

311 2. Cūḷavaggo 7. Brāhmaṇadhammikasuttaṃ

‘‘Na pādā na visāṇena, nāssu hiṃsanti kenaci;

Gāvo eḷakasamānā, soratā kumbhadūhanā;

Tā visāṇe gahetvāna, rājā satthena ghātayi.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

牛は、脚(あし)を以ても、角(つの)を以ても、何によっても決して(他のものを)害(そこな)うことがなくて、羊に等しく柔和で、脚(あし)をみたすほど乳を搾(しぼ)らせてくれる。しかるに王は、角をとらえて刃(やいば)を以てこれを屠らせた。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      7、バラモンにふさわしいこと  309

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

308 第2 小なる章

310 2. Cūḷavaggo 7. Brāhmaṇadhammikasuttaṃ

‘‘Tato ca rājā saññatto, brāhmaṇehi rathesabho;

Nekā satasahassiyo, gāvo yaññe aghātayi.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

そこで戦車兵の主である王は、バラモンたちに勧(すす)められて、幾百千の多くの牛を犠牲のために屠(ほふ)らせた。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      7、バラモンにふさわしいこと  308

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

228 第17章 怒り

228 17. Kodhavaggo Dhammapadapāḷi

Na cāhu na ca bhavissati, na cetarahi vijjati;

Ekantaṃ nindito poso, ekantaṃ vā pasaṃsito.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

ただ誹(そし)られるだけの人、またただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないであろう。現在にもいない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第17章  怒り 228

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

227 第17章 怒り

227 17. Kodhavaggo Dhammapadapāḷi

Porāṇametaṃ atula, netaṃ ajjatanāmiva;

Nindanti tuṇhimāsīnaṃ, nindanti bahubhāṇinaṃ;

Mitabhāṇimpi nindanti, natthi loke anindito.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

アトゥラよ。これは昔にも言うことであり、いまに始まることでもない。沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第17章  怒り 227

中村先生の訳注によると、アトゥラは北インドの在家の信者であったが、五百人の信者に囲まれて、レーヴァタ長老のところに行って教えを聞こうとしたが、この長老はひとり静かに瞑想に耽っていたために、何も説いてくれなかった。そこでかれは憤ってサーリープッタ長老のところへ行ったら、アビダルマに関する論議をやたらに聞かされた。「こんな難解な話を聞いて何の役に立つか?」と憤って、アトゥラは次にアーナンダ長老のところへ行ったところが、ほんの少しばかり教えを説いてくれた。そこでやはり憤って、最後に祇園精舎にまします釈尊のところへ行ったところが、釈尊はこの詩を語ったのだというとされる。

307 第2 小なる章

309 2. Cūḷavaggo 7. Brāhmaṇadhammikasuttaṃ

‘‘Yathā āpo ca pathavī ca, hiraññaṃ dhanadhāniyaṃ;

Evaṃ gāvo manussānaṃ, parikkhāro so hi pāṇinaṃ;

Yajassu bahu te vittaṃ, yajassu bahu te dhanaṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

「水と地と黄金と財と穀物とが生命あるひとびとの用具であるように、牛は人々の用具である。祭祀(さいし)を行いなさい。あなたの富は多い。祭祀を行いなさい。あなたの財産は多い。」

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      7、バラモンにふさわしいこと  307

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。

226 第17章 怒り

226 17. Kodhavaggo Dhammapadapāḷi

Sadā jāgaramānānaṃ, ahorattānusikkhinaṃ;

Nibbānaṃ adhimuttānaṃ, atthaṃ gacchanti āsavā.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

ひとがつねに目ざめていて、昼も夜もつとめ学び、ニルヴァーナを得ようとめざしているならば、もろもろの汚れは消え失せる。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第17章  怒り 226

ニルヴァーナは最上の楽しみであるという。

306 第2 小なる章

308 2. Cūḷavaggo 7. Brāhmaṇadhammikasuttaṃ

‘‘Te ca tattha dhanaṃ laddhā, sannidhiṃ samarocayuṃ;

Tesaṃ icchāvatiṇṇānaṃ, bhiyyo taṇhā pavaḍḍhatha;

Te tattha mante ganthetvā, okkākaṃ punamupāgamuṃ.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

そこでかれらは財を得たのであるが、さらにそれを蓄積することを願った。かれらは欲に溺(おぼ)れて、さらに欲念が増長した。そこでかれらはヴェーダの呪文を編纂して、再び甘蔗王に近づいた。

ブッダのことば     中村元  訳     岩波文庫       第2  小なる章      7、バラモンにふさわしいこと  306

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。