227 第17章 怒り

227 17. Kodhavaggo Dhammapadapāḷi

Porāṇametaṃ atula, netaṃ ajjatanāmiva;

Nindanti tuṇhimāsīnaṃ, nindanti bahubhāṇinaṃ;

Mitabhāṇimpi nindanti, natthi loke anindito.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

アトゥラよ。これは昔にも言うことであり、いまに始まることでもない。沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はいない。

ブッダの真理のことば 感興のことば   中村 元  訳    岩波文庫  真理のことば   第17章  怒り 227

中村先生の訳注によると、アトゥラは北インドの在家の信者であったが、五百人の信者に囲まれて、レーヴァタ長老のところに行って教えを聞こうとしたが、この長老はひとり静かに瞑想に耽っていたために、何も説いてくれなかった。そこでかれは憤ってサーリープッタ長老のところへ行ったら、アビダルマに関する論議をやたらに聞かされた。「こんな難解な話を聞いて何の役に立つか?」と憤って、アトゥラは次にアーナンダ長老のところへ行ったところが、ほんの少しばかり教えを説いてくれた。そこでやはり憤って、最後に祇園精舎にまします釈尊のところへ行ったところが、釈尊はこの詩を語ったのだというとされる。