63 第1 蛇の章 3、犀の角

63  1. Uragavaggo 3. Khaggavisāṇasuttaṃ

Okkhittacakkhū na ca pādalolo, guttindriyo rakkhitamānasāno;

Anavassuto apariḍayhamāno, eko care khaggavisāṇakappo.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

俯(ふ)して視(み)、とめどなくうろつくことなく、諸々の感覚を防いで守り、こころを護(まも)り(慎しみ)(煩悩の)流れ出ることなく、(煩悩の火に)焼かれることもなく、犀の角のようにただ独り歩め。

ブッダのことば 中村元 訳  岩波文庫  第1 蛇の章  3、犀の角  63

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の訳注によると、とめどなくうろつくー群衆の中に入ること、或いはどこまでも遠く、或いはいつまでも托鉢すること。諸々の感覚を防ぎーguttindriyaとは、外からの悪い影響が感覚の内側に及ばないように防ぐことである。「俯して視る」というのは、謙遜の意味ではない。また禅宗でいう「脚下照顧」という趣旨でもない。歩きながら虫を踏むことがないように注意するのである。この点は、ジャイナ教と共通であるが、当時の修行者一般が気づかって実践していたことであるとされる。

出家しても修行中でもそれなりの思いは起こる。それにも気を付けなければならない。