22 第1 蛇の章 2、ダニヤ

22 1. Uragavaggo 2. Dhaniyasuttaṃ

‘‘Gopī mama assavā alolā, (iti dhaniyo gopo)

Dīgharattaṃ [dīgharatta (ka.)] saṃvāsiyā manāpā;

Tassā na suṇāmi kiñci pāpaṃ, atha ce patthayasī pavassa deva’’.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

牛飼いダニヤがいった。

「わが牧婦(=妻)は従順であり、貪(むさぼ)ることがない。久しくともに住んできたが、わが意(こころ)適っている。かの女にいかなる悪のあるのをも聞いたことがない。神よ、もしも雨を降らそうと望むなら、雨を降らせよ。」

23 第1 蛇の章 2、ダニヤ

23 1. Uragavaggo 2. Dhaniyasuttaṃ

‘‘Cittaṃ mama assavaṃ vimuttaṃ, (iti bhagavā)

Dīgharattaṃ paribhāvitaṃ sudantaṃ;

Pāpaṃ pana me na vijjati, atha ce patthayasī pavassa deva’’.

The Pāḷi Tipiṭaka  https://www.tipitaka.org/

師は答えた、

「わが心は従順であり、解脱(げだつ)している。永いあいだ修養したので、よくととのえられている。わたくしにはいかなる悪も存在しない。神よ、もしも雨を降らそうと望むなら、雨を降らせよ。」

ブッダのことば 中村元 訳  第1 蛇の章 2、ダニヤ 22、23

テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生の注釈によると、貪ることがないーalola. 食物、装飾品、男、財を貪ることがないのであるとされ、この詩句は当時のインド人のあいだでの理想的な妻のすがたー夫に従順であるのみならず、婚家先の人すべてに対しても従順でなければならぬーを描いているとされる。

これにたいして、釈迦牟尼は自分の境地を示されている。