6 1. Uragavaggo 1. Uragasuttaṃ
Yassantarato na santi kopā, itibhavābhavatañca [itibbhavābhavatañca (ka.)] vītivatto;
So bhikkhu jahāti orapāraṃ, urago jiṇṇamivattacaṃ purāṇaṃ.
The Pāḷi Tipiṭaka https://www.tipitaka.org/
内に怒ることなく、世の栄枯盛衰(えいこせいすい)を超越した修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。-蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
ブッダのことば 中村元 訳 第1 蛇の章 1、蛇 6
テキストの漢字ルビはカッコ書きで表記した。中村先生は、世の栄枯盛衰という部分の訳については、註(参照された書物の註だと思われる)にしたがって解釈したとされる。原語の意義は、おそらく「(このようになりたい、あのようになりたい)ということを超越した」の意であろうとされる。
ここで超越という言葉が入っていると、単純な隠遁生活を指すものではないと思われる。言い換えると、こだわらないという事に近いと感じる。こだわらないだけでは、求道という意味も落としてしまう可能性があり、このような文章になったのであろうか。世間的な自己の欲望を脱落させよと解釈できる。
どちらかというと負け惜しみをいうような人生を送ってきたわたしは、この様な欲望を常に抱えてきた。およそ世の中の達人と呼ばれるような人々は、他人と比べてこのようになりたいなどとは思わないのであろう。